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ララライフ!

心と体の健康を取り戻すためのブログ

「不調を解消すること」は「スポーツ選手になること」とほぼ同じ

施術者の方々へ

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今回もマッサージ・柔整・鍼灸、整体、カイロ、セラピストなどの”手技療法”によって不調を解消するプロに向けた記事だ。

前回の記事【健康世界へ】”施術者”が”不調に悩む人”のためにできるたった2つのこと では、”手技療法”では本質的な健康は手に入らないといった。
その理由は2つある。

①手技療法では”自分で体を良くしようとする力”を奪ってしまう
②本質的な健康のためには自分で体を動かす必要がある

今回は「②本質的な健康のためには自分で体を動かす必要がある」理由について詳しく説明していく。

「いくら筋肉を緩めても、関節の動きを良くしても、骨格を整えても、その場では体が楽になるけど、またすぐに元に戻ってしまう」
「手技では限界があるのではないか?」
と感じている施術者の方々にオススメの内容だ。

不調になる3つの理由

まず知っておきたいのは、「そもそもなぜ肩こりや腰痛などの不調を感じるようになるのか?」ということだ。
これは「骨盤が歪んでいる」とか「足関節が固まっている」とかそんな体の状態の話ではなく、もっと大元の話。

不調を感じる理由を肉体面に絞ると、大きく3つある。

・長時間の同じ姿勢
・疲れやすい姿勢
・疲れやすい体の使い方

この3つが原因で、筋肉は硬直し、骨格は歪む。
その結果、肩こり、腰痛、冷え性、むくみ、生理痛、頭痛、慢性疲労といった”不調”が引き起こされる。

だから手技によって筋肉の硬直を緩め、関節の動きを良くし、骨格を整えることができれば、その場では不調は解消する。
体が整うことで、姿勢は良くなり、体も動かしやすくなるので一時的には不調にもなりにくい体にはなるだろう。

それでもまたすぐに元の不調の状態に戻ってしまう。
なぜなら「疲れやすい姿勢」や「疲れやすい体の使い方」は手技によっては治らないから。
これらの原因は「筋力不足」「脳への間違ったインプット」にある。

そしてこれらの原因を解決するには「自分で体を動かす」ことが必須だ。
なぜなら手技療法によってこれらの原因を解決することができないから。自分で動かすしかないんだ。

関連記事

「不調を解消すること」は、「スポーツ選手になること」と同じ

手技では「筋肉を柔らかくすること」はできても「筋肉を増やすこと」はできない。
手技によって「疲れにくい体の使い方を教える」ことはできても、「脳にインプットすること」はできない。

これは「不調を解消すること」を「スポーツの練習すること」に例えるとわかりやすい。

例えばサッカー。

サッカーでは「当たり負けしない体を作る」ために”筋トレ”をしたり、「ドリブルやシュートの精度を上げる」ために、繰り返し繰り返しドリブルやシュートの”練習”をする。

「疲れにくい姿勢=美しい姿勢を作ること」も「疲れにくい体の使い方を脳にインプットすること」も”サッカーの練習をすること”と同じだ。

”美しい姿勢”を手に入れるためには?

「疲れにくく美しい姿勢を作るため」には、”筋肉”が必要だ。

サッカー選手のように”走りながら当たられてもブレない強い体幹”を作る必要はないが、”長時間同じ姿勢でいてもブレない美しい姿勢”を手に入れる必要はある。

いや、”必要”はないが、その方が疲れにくく、肩こりや腰痛にもなりにくい。現代の生活ではどうしても同じ姿勢でいなくてはいけない場面も多い。

一番良いのは「長時間同じ姿勢でいないこと」だが、どうしても同じ姿勢になってしまう場合は、せめて「疲れにくい美しい姿勢」でいた方が良い。

”疲れにくい体の使い方”をできるようになるためには?

「疲れにくい体の使い方」も同じ。
「疲れにくい体の使い方」とは、ざっくり言うと「体の根本から動かすこと」だ。

体を根本から動かすことで”アウターマッスル”や”一部の筋肉にかかる負担”が分散される。
同じ動作でも”インナーマッスル”や”たくさんの筋肉を少しずつ”使えるので、少ない労力で大きな力を生み出すことができるようになる。

もっと簡単に言うと「効率よく体を動かすことができるようになる」ということだ。

そして「体を根本から動かせるようになるため」には、「体を根本から動かす”練習”をする」必要がある。そう、サッカーでドリブルやシュートの練習をするように。

また”意識するだけ”では体を根本から動かすことは難しい。これは”意識するだけ”ではサッカーでドリブルやシュートが上手にならないのと同じだ。意識をしながら練習をする必要がある。

例:「疲れにくい歩き方」を身につけるための2つのステップ

話がややこしくなってきたので、例をあげながら説明していこう。

例えば歩くとき。
「通勤などでちょっと歩いただけで疲れてしまう」という人がいる。
また「健康になるためにウォーキングしているのに、逆に疲れてしまう」という人もいるだろう。

こういう人は大腿四頭筋や腓腹筋ばかりを使う、「疲れやすい歩き方」をしている。

ではどうして四頭筋や腓腹筋ばかり使ってしまうのか?
2つの理由が浮かび上がる。

①関節や筋肉が硬い
足関節や股関節などの”根本の関節”や、腸腰筋や臀筋などの”根本の筋肉が硬い。だから四頭筋や腓腹筋しか使えない。

②間違った脳のインプット
「歩くときは四頭筋や腓腹筋を使う」ということが脳にインプットされているから。

①の理由は「手技療法」で解決できる。だが②の理由は「手技療法」では解決できない。

②の「疲れやすい歩き方のインプット」を「疲れにくい歩き方のインプット」へと”上書き”するには、「腸腰筋や臀筋を意識して使う練習」をする必要がある。

だが多くの整体院や治療院などの「手技療法」のお店では、①で終わってしまう。

「関節の動きを良くしました!」
「筋肉を柔らかくしました!」
「体楽になったでしょ?はい、終わり!」

という感じ。

もう少し良心的なお店では

「この筋肉を使う意識で歩いてください」
「階段を使うようにしてください」

といった、アドバイスをするかもしれない。

だがやっぱり”意識”だけでは足りない。
常に意識しながら歩けるのならいいが、やっぱり無意識で歩くことの方が多いから。
だから「無意識でも根本の筋肉を使って歩けるように、意識をして練習をする」必要があるんだ。

これは「サッカー選手が試合中、さまざまな物理的・精神的障害がある中でも確実に最大限のパフォーマンスを発揮できるように、試合以外で繰り返し繰り返し練習をする」のと同じことだ。

サッカー選手の”試合中”は、普通の人の”日常生活”。
日常生活で無意識でも疲れにくい歩き方・姿勢・あらゆる動作ができるように、意識的に練習をする時間が必要だし、そこまで伝えられる施術者であってほしい。

まとめ

とまぁ偉そうに書いてきたが、こんなことはプロの施術者なら知っていることだと思う。
中には患者さんやお客さんに「体を動かすことの必要性」を伝えたい人・伝えてきた人もいるだろう。

ところがどっこい難しいのが、ほとんどの患者さんやお客さんは”体を動かしたくない”と思っているということ。

だいたいみんな「運動不足」というのはわかっているし、「健康のためには体を動かしたほうがいい」というのもわかっている。

だけど動かさない。

「めんどくさい」
「時間がない」
「やり方がわからない」

だから不調になる。
だけど不調は解消したい。
だからお金を払ってでも”楽に”不調を解消したい。

お客さんが「やってほしいこと=want to」と、不調を解消するために「必要なこと=hove to」は違う。

きっと施術者の多くはこのジレンマと格闘していることだろう。
患者さんやお客さんは、望んでいないことを伝えられたらスグに離れていってしまう。

「私は不調は解消してほしいけど、運動はしたくない」
「お金を払ってるんだから全部良くしてよ!」
「この場で楽になるならそれで十分」

だが知っての通り、その場だけ楽になっても、運動をしない限りは徐々に身体機能が低下していき、あとになって後悔することになる。

だから、いくら患者さんやお客さんが望んでいなくても、それも全部飲み込んだ上で「不調を改善するお手伝い」をするのが施術者の仕事だと思う。

体を整えるだけでなく、考え方まで変える。
これができるのはお客さんの一番近くにいるあなたがた「施術者」しかいないのだから。

健康が当たり前の世界になりますように。