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肩こり・腰痛を解消するためのメディア

肩こり解消のために最低限知っておきたい「関連筋・原因筋・関連痛」について

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あなたがマッサージ屋さんに行った時、
「肩をしっかりほぐしてもらったのに、肩こりが解消しなかった」という経験はないだろうか?
また施術者から、
「肩だけほぐすよりも、その周りの筋肉もほぐしたほうが肩こりが解消しやすいですよ」と言われたことは?

肩こりは、肩の筋肉”だけ”緩めても解消しない。

肩こりを解消するためには、肩こりと関連する筋肉=【関連筋】を緩める必要がある

今回は肩こりの【関連筋】と、肩こりを引き起こす【原因筋】、そして【関連痛】について解説する。

肩こりの関連筋とは?

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関連筋】とは「ある症状を引き起こす可能性のある筋肉」のことだ。

例えば、「肩こりの関連筋」なら、肩・首・腕・肩甲骨まわりの筋肉であり、「腰痛の関連筋」なら、腰・お尻・脚・背中まわりの筋肉である。

肩こりは「肩の筋肉の硬直」によって感じるが、肩の筋肉は首・腕・肩甲骨の筋肉と繋がっているため、それらの筋肉が硬直した結果、肩の筋肉が硬直するのだ。

肩こりの関連筋一覧

では具体的に肩こりの関連筋とはどのような筋肉なのか?
画像とともにざっくりとご紹介する。

【肩甲骨の筋肉】

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  • 肩甲挙筋
  • 僧帽筋
  • 菱形筋

【首の筋肉】

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  • 頭板状筋
  • 斜角筋
  • 胸鎖乳突筋

【脇の筋肉】

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  • 広背筋
  • 大円筋
  • 前鋸筋

【腕の筋肉】

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  • 三角筋
  • 上腕二頭筋
  • 上腕三頭筋
  • 前腕屈筋群
  • 前腕伸筋群

【胸の筋肉】

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  • 大胸筋
  • 小胸筋

以上16個の筋肉が、僕の独断と偏見で選ぶ肩こりの関連筋だ。
それぞれの筋肉がなぜ肩こりを引き起こすのかは、また別の記事で詳しく解説するので、今回は「へ〜、いろいろな筋肉が肩こりに関係しているんだな」ということだけ覚えておいてほしい。

肩こりの原因筋とは?

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肩こりの関連筋の中でも、「肩こりを直接的に引き起こしている筋肉」のことを【原因筋】という。

原因筋が硬直することで肩こりを感じるし、原因筋を見つけ、緩めることができれば肩こりは解消する。

肩こりの関連筋すべてが原因筋である可能性もがあるが、以下の肩甲骨・首の関連筋が原因筋である可能性がとくに高く、僕の経験上これらの関連筋を緩めて肩こりが解消することがよくあった。

  • 肩甲挙筋
  • 僧帽筋
  • 菱形筋
  • 頭板状筋
  • 斜角筋
  • 胸鎖乳突筋

原因筋は人によって違う。
【肩甲挙筋】が原因筋の人もいれば、【胸鎖乳突筋】が原因筋の人もいる。
どの筋肉があなたの肩こりの原因筋かは、実際に緩めた結果を見てみなければわからない。

また、気をつけたいのは「肩こりを感じるポイント」=原因筋ではない、ということだ。

上の画像の通り、肩こりを感じるポイントはだいたい【肩甲挙筋】や【僧帽筋】のあたりだが、これらの筋肉を緩めても肩こりが解消しないこともよくある。

例えば、肩こりを感じるポイントとは離れた「脇の筋肉」や「腕の筋肉」を緩めることで肩こりが解消することがあるのだ。

なぜ離れた部位をほぐすことで肩こりが解消するのか?
これには【関連痛】という現象が関係している。

肩こりの関連痛とは?

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体のある部位の痛みやコリを、他の部位で感じることを【関連痛】という。

例えば、「腰の筋肉」の関連筋である「お尻の筋肉」のこりや痛みを腰で感じる【腰痛】や、「背中の筋肉」と関連している「胃」の痛み背中で感じる【背中痛】*1がある。

同じように、「肩こりの関連筋一覧」で紹介した、「首・腕・脇・肩甲骨の筋肉」のいずれかの部位の硬直やこりを【肩こり】として感じるのが、肩こりの関連痛だ

関連痛のメカニズム

なぜ関連痛が起こるのか?
これは「脳の勘違い」によるものと言われている。
脳が「首・腕・脇・肩甲骨のこり」を「肩こり」と”勘違い”しているのだ。

このメカニズムを「仕事」に例えると、
上司がある仕事の「Bさんのミス」を「Aさんのミス」と勘違いしている状態だ。

この時、「Aさんのミス」をいくら注意したところで「Bさんのミス」は無くならないように、「肩の筋肉」をいくら緩めても、関連痛を引き起こしている関連筋のコリを緩めないと、肩こりは解消しない。

肩こりを解消するためには?

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では肩こりを解消するためにはどうすればいいのか?
ポイントは2つだ。

  1. 肩こりの原因筋を見つけて、緩める
  2. 肩こりの関連筋を緩める

①肩こりの原因筋を見つけて、緩める

まずはあなたの肩こりの原因筋を見つけよう。

そのために、関連筋の中でも原因筋の可能性が高い6つの筋肉
【肩甲挙筋・僧帽筋・菱形筋・頭板状筋・斜角筋】を優先的に緩めてみる

それぞれの筋肉を意識しながら緩めていくと、
「この筋肉を緩めると肩こりが楽になるな」という、あなたの肩こりの原因筋を見つける事ができる。

ちなみに原因筋はその時々によって変わるので、原因筋を一つと決めつけないように気をつけよう

例えば僕の場合、パソコン作業をして肩こりを感じる場合は【僧帽筋・頭板状筋】が原因筋だし、施術をして肩こりを感じる場合は【前腕伸筋群・屈筋群】が原因筋になる。

「なんの作業をした後に肩こりを感じるのか?」を意識していると、その作業で酷使する関連筋が、あなたの肩こりの原因筋だということがわかるのだ。

②肩こりの関連筋を緩める

肩こりの原因筋を緩めて肩こりが解消したとしても、またすぐに肩こりになってしまう。
原因筋とつながる関連筋を緩めた方が、肩こりが解消した状態は長持ちしやすいのだ

また、原因筋だけをピンポイントで緩めるよりか、原因筋とつながる関連筋も一緒に緩めた方が、原因筋は緩みやすい。

例えば、【肩甲挙筋】を緩めたい場合。
まずは【肩甲挙筋】をストレッチやツールリリースで緩める。
次に原因筋の可能性の高い他の5つの筋肉=【僧帽筋・菱形筋・頭板状筋・斜角筋・胸鎖乳突筋】を緩める。

その次に【肩甲挙筋】と同じ肩甲骨に付着する【広背筋・前鋸筋・大円筋・小円筋・小胸筋】を緩めると、【肩甲挙筋】は緩みやすく、また肩甲骨が動きやすくなっているため肩こりが解消した状態も長持ちしやすい。

まとめ

今回覚えておいてほしいことを一言でいうと、
肩こりを解消するためには肩を緩めるだけじゃダメ」ということ。

肩こりを感じる部分を緩めつつ、そのまわりの筋肉も緩める。
その方が肩こりは解消しやすいし、解消した状態が長持ちしやすいから。

とてもシンプルなことだが、肩こりを解消するプロがなぜ肩以外の部分にもアプローチするのかを理解しておくと、自分で肩こりを解消する場合にも納得して様々な筋肉にアプローチできるので、より肩こりも解消しやすくなるのだ。

あなたの肩こりが解消しますように。

*1:内臓の痛みを筋肉の痛みとして感じることを【内臓体性反射】といい、筋肉の痛みを内臓の痛みとして感じることを【体性内臓反射】という。