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ララライフ!

心と体の健康を取り戻すためのブログ

「接骨院」と「整体院」の違いって何か知ってますか?

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「リラクゼーションサロン」
「整体院」
「接骨院」

あなたの不調を解消して、健康を保つ手助けをしてくれる「手技療法のお店」は、上記の3つに分けられる。

あなたが手技療法のお店に通っているとしたら、きっとこの3つのうちのどれかに当てはまるのだが、そのお店は本当にあなたの目的に合ったお店なのだろうか?

それを知るためには、まずそれぞれのお店の特徴を知ることから始めよう。

前回の記事、では、「リラクゼーションサロン」について解説したので、今回の記事では「整体院と接骨院」、それぞれのお店の特徴について解説していく。

接骨院と整体院の違い

整体院と接骨院、この二つのお店の一番の違いは「国家資格の有無」だ。

「接骨院(治療院)」で働く”柔道整復師”、”あん摩マッサージ指圧師”、”鍼灸師”は「国家資格」なので、”捻挫”や”打撲”といった怪我を「診断」することができ、「健康保険を利用」して、「治療」することができる。

「整体院」で働く”整体師”は「国家資格ではない」ので、「これは捻挫ですね!」と患者さんの症状の診断をすることができない。
また整体院では保険を利用することができないし、整体師は「治す・治療」という言葉を使ってはいけない。

「じゃあ肩こりとか腰痛がある場合は、技術や知識が上で、保険もきく”接骨院”に行った方がいいんだ!」

と思う方もいるかもしれないが、実はそうでもない。

なぜなら、「接骨院」には国家資格であるがゆえの様々な”縛り”があるから。
そしてその”縛り”のせいで、多くの「接骨院」は「整体院」として、「柔道整復師」や「按摩マッサージ指圧師」は「整体師(やセラピスト)」として働いている場合がある。

このへんの事情は少しややこしいのだが、事情を知っておくとお店選びをしやすいので、私の知っている範囲で「接骨院の縛り」についてを解説していく。

【接骨院の縛り①】メニューを自由に決められない

接骨院は本来、捻挫や打撲などの”外傷”を治療するお店だ。

だから病院と同じように保険診療ができるのだが、施術のメニューを自由に決めることができないため、客単価をあげることが難しい。

接骨院もお店なので、経営を続けていく必要がある。

そこで「客単価を上げられない」となると、院の売り上げを保つために”より多くの患者さん”に、”高頻度で通ってもらう”、必要がある。

するとどうなるか?

「一人の患者さんにかける時間が減る」ということになる。

だから、接骨院で実際に施術してもらえる時間は「15分〜20分程度」で、残りの時間は電気をかけられて終わり。

私が一時期通っていた整骨院でも、実際に施術してもらう時間の倍の時間をいつも受付で待たされていた記憶がある。

そして、一度に多くの患者さんの患者さんを施術できるように、施術部屋はオープンスペースでベッドがずらっと並べられているだけだったり、仕切りがあったとしてもカーテンくらいのものだった。

別にリラックスするために通っていたわけではないので内装はなんでもいいのだが、狭い空間で多くの患者さんと施術者に囲まれながら施術を受けるのはなんとも落ち着かない気分だった。

【接骨院の縛り②】”肩こり”や”腰痛”は保険適用外

そもそも「肩こり」や「腰痛」は外傷ではないので、保険診療適用外になる。

そこで接骨院が取る手は2つ。

①自由診療をする
②嘘をついて保険適用する

「①自由診療」とは、「保険を適用しない診療」のこと。

自由診療なら肩こりや腰痛に対する施術をすることができる。

保険が適用されないので患者さんが払う金額は「60分 6000円くらい」と、サロンや整体院と同様くらいになるが、その分時間をかけて施術をしてもらうことができる。

「②嘘をついて保険適用する」とは、「ただの腰痛」を「腰部の捻挫」などと診断書に書き、無理やり「保険診療」にすること。

これなら患者さんは施術時間は短くなっても払う金額は「700円」程度なので、お財布に優しい。

院側としても保険適用の方が患者さんに通ってもらいやすいので、売り上げを立てやすい。

だけど嘘なものは嘘なので、「療養費の不正請求」が社会問題になっている。

参考:療養費の不正請求 - Wikipedia

私自身、過去に2つの接骨院へ同じ症状で通っていた時期があるが、1つ目の接骨院では「自由診療」で60分6000円くらいの代金だったのに対し、2つ目の接骨院では「保険診療」で20分700円くらいの代金だった。

(で、当時は「症状が良くなればどっちでもいい」と思っていた私だが、結局どちらのお店でもその場で症状が楽になっても、またすぐに戻るし、またすぐ来るように勧められるので、4・5回通って行くのを辞めてしまった。)

【接骨院の縛り③】広告制限がある

接骨院(柔道整復師)には「柔道整復師法第24条」という広告制限があり、この制限に則ってチラシやホームページを作成した場合、お店の基本情報しか載せることができない。

つまり「接骨院は宣伝をすることがほぼできない」ということだ。

宣伝できなければ数ある接骨院の中から自店を選んでもらうことは難しいので、結局整体院として営業して、「宣伝できるメリット」をとるお店もある。

ただその実情、エキテンなどのポータルサイトも存在し、接骨院でありながら宣伝しているお店もある。

また「患者さん目線」でもお店ごとの個性を知るために宣伝をしてもらった方が、”自分に合った院を選ぶことができる”というメリットがあり、それは行政も承知しているので、宣伝に関してある程度目をつむっている側面がある。

つまり「広告制限」の法律を丁寧に守ろうとすれば宣伝行為がほぼできなくなるので、

・(患者さんのために)お国に怒られない程度に広告制限を破って宣伝する
・お国に怒られるのが怖いので、”接骨院”から”整体院”に名前を変える
・接骨院のいくつかのベッドだけ”整体院”扱いにして、宣伝をしている

という方法がとられる。

【接骨院の縛り④】ライバルが多い

これは縛りというか、不利な点になるが、接骨院や柔道整復師、按摩マッサージ指圧師、鍼灸師の数はめちゃくちゃ多い。

 【平成26年の施術所の数】
あん摩マッサージ指圧を行う施術所(治療院など)
→19,271
鍼灸を行う施術所(鍼灸院など)
→25,445
あん摩マッサージ指圧及び鍼灸を行う施術所(治療院など)
→37,682
柔道整復を行う施術所(接骨・整骨院など)
→45,572

【平成26年の施術者の数】
あん摩マッサージ指圧師
→113,215人
はり師
→108,537人
きゅう師
→106,642人
柔道整復師
→63,873人

(参考:平成26年衛生行政報告例の概況http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/14/dl/kekka3.pdf

合計すると、

施術所の数は127,970
施術者の数は392,267人

「え、本当にこんなに多いの?」

いやいや、さすがにこんなに多いわけはない。きっと。

以前の記事でも書いた通り、「”はり”と”きゅう”の資格をセットでとる人」や「接骨院で鍼灸を行うお店」も多いので、そう言った重複もあるはずだ。

ただ、毎年5000人の柔道整復師が新たに誕生しているという話もあるので、この数字のままかもしれない。

とにかく、「国家資格を持っているから特別」というわけではなく、国家資格を持っている人はわんさかいるので、その中で「施術者としての自分」や「一つの接骨院」として生き残っていくためには、「他のお店との差別化」をしなくてはならない。

そして「差別化」をするためには、「宣伝」や「お店独自のメニュー」を作る必要があり、「接骨院」でありながら「整体院」を名乗ったり、「柔整」の資格を持っていながら「整体師」と名乗っている場合がある。

まとめ

・ライバルが多い
・メニューを自由に決められない
・客単価が低い
・一人のお客さん(患者さん)にかけられる時間が短い
・一日にたくさんのお客さん(患者さん)を施術しなくてはいけない
・広告制限がある

これらの理由によって、「整体院」と「接骨院(治療院)」を区別するのが難しくなっている。

ただ、患者さん(お客さん)であるあなたは、とくに整体院と接骨院を区別をしなくてもいいのかもしれない。

・接骨院(治療院)では「保険診療」で安く施術してもらえるかもしれない(グレーだけど)
・保険診療の場合は施術時間が20分程度と短い(60分程度施術してもらえる場合は「自由診療」になっているので、安くない)
・整体師は無資格でも「整体師」と名乗ることができるので、接骨院に行く方が一応安心(もちろんポンコツな柔道整復師もいれば、ゴッドハンドな整体師もいる)

以上の点だけ抑えて、サロンを探すときと同様、エキテンなどのポータルサイトでお店を比較しながら、自分に合ったお店を探してみよう。

健康が当たり前の世界になりますように。